雇用調整助成金 社労士専門コールセンター(2020/8/2)
全国社会保険労務士会連合会から「厚生労働省 雇用調整助成金専用コールセンター」の相談員募集があり、数回程度ではありましたが、本年6月、7月に行ってまいりました。今さら言うまでもなく、全国の社会保険労務士が雇用調整助成金の支給申請に対応しなければならない現実がございます。 しかしながら実際は、これまで雇用調整助成金の支給申請に携わったことのない社会保険労務士がほとんどではないかと思います。 都道府県労働局に質問をしようとしても電話が全くつながらず、どのように進めていったらいいのか分からない全国の社会保険労務士の皆様の問い合わせ先として、社労士だけが問い合わせできるコールセンターを厚生労働省内に立ち上げたという経緯だと思います。 「質問をしてくるのも社労士、質問に対応するのも社労士」という立ち位置でスキームが組まれております。ただし、大変心強いのが質問に対応する社労士側には厚生労働省の職員が常に常駐してくださり、我々が回答に困った場合、その場ですぐにアドバイスいただけるという点でした。この制度の最上流にあたる厚生労働省の方が「こうだ!」とおっしゃているのだから、とこれほど心強いものはありませんでした。 また、場所も霞が関にある厚生労働省の本省での勤務になっており、おそらく厚生労働省の本省に入ることなど今後もそうそうないだろう、と少し胸が躍るような気分になりました。 実際にインカムをつけてコールセンターの対応に入ってみると、相手はさすがに社労士なので、資料のどこにも記載されていないうような、答えに困る質問を多く頂戴いたしました。少しでも自信のない時はすべて折り返しにして、厚生労働省の職員の方にアドバイスを頂戴してその都度対応いたしましたが、「それにしても、いろんな考え方があるもんだなぁ」と感心してしまいました。私も十分に資料を読み込んでコールセンター業務に臨んだつもりでしたが、全くノーマークで考えもしなかったというようなご質問が多く、いろんな観点からのご質問を頂戴し、大変勉強になりました。 7月に入ると問い合わせの数も大幅に減少し、7月いっぱいで「雇用調整助成金専用コールセンター」のプロジェクトは終了いたしました。 ほんの数回ではありましたが、非常に貴重な経験になりました。