複雑化する介護事業者の間接業務とAI活用(2025/10/1)
介護事業者は複雑化する介護保険制度への対応や、介護報酬請求業務、LIFEの提出など間接業務の重圧に直面されています。
特に、これらの業務は毎月10日までに集中し、残業の原因となっています。
介護DXの推進により、ケアプランや利用表、提供表といったデータ連携システムは、介護情報基盤へと統合されていきます。
さらに将来を見据えると、AIが人に代わって業務の効率化・改善を実現する時代が来ると予想されています。
AIは、多量な書類の翻訳が得意です。また、通常人手で数ヶ月かかるような法人内の書類の統一化や問題点の洗い出しを、AIを活用することで1日足らずで完了させた事例も出ています。
AIが有効に機能するためには、まず業務の標準化とシンプル化が不可欠です。
手作業では困難になっている複雑な業務(例えば勤務管理)から脱却し、誰でも対応可能な組織体制を構築すること(属人化の排除) が、AIによるリスク予想やチェック機能を将来的に活用するための重要な準備となります。
デジタル化とAIへの準備は、多忙を極める介護事業者の業務を「楽に確実に」する未来につながります。
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今後の制度改正などのスケジュール
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2025年11月〜12月 介護人材確保・職場環境等改善事業補助金実績報告
2025年12月 令和8年度介護職員等処遇改善加算結論
2025年12月 介護保険部会 意見のとりまとめ
2026年1月 通常国会に改正介護保険法案提出
